生理前にビタミンB6を含む食品を食べると良い理由

ビタミンB6を多く含む牛サーロインステーキ(赤身肉)

生理前に起きるイライラなどのカラダの不調。どうしようもないと放っておいても辛い気持ちは同じことです。

それならば、病院へ行ったり薬を買ったりする以外で、日常生活の中で出来る精一杯のことを探してみましょう。

今回は、生理前に食べると良いとされる、ビタミンB6について、その正体を解明してみました。

ビタミンB6って、食べるとどんな効果が期待できるの?

ビタミンB6の体内での働きは大きく分けて二つあります。

一つ目は「タンパク質」の働きを大きくサポートする働き。

そしてもう一つは、神経伝達物質の合成をサポートする働きです。

ではそぞれについて詳しくみていきます。

タンパク質の働きを助けるビタミンB6の重要な役割

ビタミンB6にはタンパク質の働きを助ける作用があるのですが、まずはタンパク質の体内での働きについておさらいします。

子供の頃から、たんぱく質は大切なのでしっかり摂るようにと言われてきたと思いますが、タンパク質というのは、人間の筋肉や臓器、皮膚、骨や歯、爪や毛髪など、カラダの組織を作る材料になっているのです。

 タンパク質の多く含まれる食品

肉類・魚介類・豆類・乳製品

ですので、体内からタンパク質が不足すると、これらカラダの組織に異常が生じはじめてしまいます。

分かりやすい例では、肌荒れが起きたり、爪が弱くなったりという具合です。

タンパク質不足による肌荒れなので、タンパク質不足にならないためにも、日頃からタンパク質はしっかりと摂取しなければいけないのですが、それと同時にビタミンB6の摂取も大変重要になってくるのです。

タンパク質は体内に入ると、まずはアミノ酸に分解されて、そのあとに、カラダに必要なタンパク質のカタチとして再度組み合わされることになります。

食べ物から摂取したものを、エネルギーやカラダに必要な成分に作り変える過程を「代謝」というのですが、ビタミンB6はこのようなタンパク質の代謝、つまりタンパク質の分解や合成を助けるためには欠かせない栄養素なのです。

またビタミンB6は、タンパク質意外にも、脂肪や炭水化物(ご飯やパンめん類など)の代謝もサポートしてくれている優れものなのです。

神経伝達物質の合成をサポートするビタミンB6

ビタミンB6は3大神経伝達物質の一つである「セロトニン」の合成にも一役買っています。

セロトニンとは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれていて、精神を安定させる作用があります。

セロトニンが不足してしまうと、精神が不安定になってしまって、イライラを起こす引き金にもなりかねないのです。

詳しくはこちらのページ ⇒ 不足すると大変なことになる”セロトニン”という神経伝達物質

ホルモンバランスを整えるビタミンB6

このように、いろいろな物質の代謝に深く関わっているビタミンB6ですが、最後にもうひとつ。ビタミンB6は、女性ホルモンの一つである「エストロゲン」の代謝にも関わっています。

生理前、エストロゲンと対をなすもう一つの女性ホルモン「プロゲステロン」の分泌量が上昇し、エストロゲンの分泌量は減少に転じてしまいます。

そんな生理前のホルモンバランスの乱れに対して、ビタミンB6はエストロゲンの代謝を影ながらサポートしてくれる頼もしい栄養素ということになります。

ビタミンB6の効率的な摂取方法

では、ビタミンB6を効果的に摂取するにはどのようにすればいいのでしょう?

ここで注意しておきたいのはそのバランスです。

いくらビタミンB6の摂取が、生理前の女性の不調に効果が期待できるからといっても、ビタミンB6だけを集中的に摂取するという方法はかえって効率的ではありません。

どのような栄養素でもそうですが、栄養素というものは、それぞれがそれぞれを補い合ってはじめて作用するものですから、なにか一つを極端に摂取したのでは、その効果が期待できないばかりか、過剰に摂取した場合には逆効果になる心配もでてきます。

ビタミンB6はビタミンB群の栄養素です。

ビタミンB群はお互いを補い合って作用していきますので、ビタミンB6の摂取を考えるのであれば、ビタミンB群の入った食品をバランスよく摂取することが重要になってきます。

ではここで、ビタミンB群の食品をご紹介しておきます。

ビタミンB1

豚肉・うなぎ・たらこ・豆類  など

ビタミンB2

豚レバー・鶏レバー・牛レバー・うなぎ・乳製品・たまご など

ビタミンB6

サーロインステーキ・かつお・まぐろ・牛レバー・さんま・バナナ・にんにく など

ビタミンB12

牛レバー・鶏レバー・カキ・あさり など

これらのビタミンB群の食品を、かたよりのないように、バランスよく食べることはもちろん重要なのですが、食べるものがビタミンB群だけにかたよってしまては、それもよくありません。

肉や魚介類、海藻類、野菜、果物、豆類、乳製品など、一度の食事ではなく、一週間単位でこれらの食品をバランスよく摂取して、その中にビタミンB群もしっかり含まれているというのが理想的なカタチです。

何かが足りないから、それを集中的に食べるのではなく、トータルで見て、欠けているものはないか? を意識するようにすれば、バランスの良い食習慣が維持できるようになるでしょう。