生理前の眠気、その原因と対策

眠気を感じる女性

生理前になると眠くてしょうがない?

コーヒーを飲んだりアメをなめたり、そんなことで解消できるならまだいいのですが、

そんなことくらいでは太刀打ちできないつらい眠気・・・

あまりにもひどい状態になると、それこそ仕事や日常生活にも支障をきたしてしまうことだってあります。

そのようなつらくてやっかいな生理前の眠気について、その原因と対策を見ていきたいと思います。

生理前の眠気はこんな原因

それでは、生理前の眠気のメカニズムについて見ていきます。

基礎体温の上昇

まずは当サイトで何度となくご紹介している二つの女性ホルモン;

  • 卵胞ホルモン(エストロゲン)
  • 黄体ホルモン(プロゲステロン)

今回はこの二つの女性ホルモンのうち、黄体ホルモンの影響が色濃く反映されているようです。

 黄体ホルモン

黄体ホルモンは別名プロゲステロンとも呼ばれ、排卵後から次の生理にかけて分泌される女性ホルモンで、その時期は「黄体期」とも呼ればます。黄体ホルモンは女性ホルモンの中でも、主に妊娠・出産に大きく関わる女性ホルモンです。受精卵が子宮内膜に着床しやすいようにするために分泌されるホルモンです。

黄体期は排卵期が終わってからの10日前後の期間を指しますが、この黄体期には、基礎体温も高くなります。

そしてこの基礎体温の上昇こそが、眠気を覚える最大の原因だといえるのです。

人間のカラダは、体温が低くなると眠気を催してしまいます。

映画やドラマなどでの雪山の遭難シーンでは、必死で眠気をこらえる俳優さんのシーンをよく目にすると思いますが、あれなどは、人間の体温が低下したときに眠くなる顕著な例を示しているものと言えます。

けれどそれとは真逆の状態、つまり、人間のカラダは高温状態になると、逆に眠気を感じなくなってしまう、つまり、高温状態のカラダが、人間の眠気を妨げてしまうのです。

人間の睡眠には、浅い眠りの「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」がありますが、

黄体期には深い眠りの「ノンレム睡眠」が減少する傾向にあると言われています。

眠りの浅い女性これは、黄体期で基礎体温が高くなっていることとも無関係ではなく、夜になっても体温が下がりにくい状況にある黄体期には、質の良い睡眠が得られないというわけなのです

なので、生理前の極端な眠気と言うのは、夜中に眠っているはずなのが、その睡眠の質が実はさほど高いものではないので、その反動として、昼間に眠くなるというのが大まかなメカニズムなのです。

普段はあまり夢を見ることのない人が、生理前になるとよく夢を見るようなるといったような場合、

それは、生理前の睡眠の比重が、浅い眠りの「レム睡眠」に偏っている可能性が高いと考えられます。

黄体ホルモンの催眠作用

生理前の眠気のもう一つの要因は、黄体ホルモンの睡眠作用です。

黄体ホルモンは妊娠や出産に大きく関わる女性ホルモンであることは先ほどご説明しましたが、

お腹の中で胎児を育てるためには、母親に無駄なエネルギーを消費されては困るので、黄体ホルモンは母親のカラダを睡眠へといざない、常にリラックスさせようとするのです。

リラックスする妊婦生理前の黄体期に食欲が増すのも、胎児の成長を促すために、カラダに脂肪をため込もうとする黄体ホルモンの作用だと考えられています。

現に、妊娠初期の黄体ホルモンの分泌量が急激に上昇する時期などは、女性のカラダは強烈な眠気に襲われ、食欲も旺盛になる方が少なからずいらっしゃいます。

生理前の「黄体期」も、少なからずこの黄体ホルモンのリラックス効果、つまり睡眠作用が発揮されますので、しばしば眠気を感じることになります。

生理前の眠気はいつからはじまる?

それでは、そんな生理前の眠気がいつごろ、何日前からはじまるのか? ということですが、

これはさきほどもご説明した通り、黄体期に入って、黄体ホルモンがカラダの基礎体温を押し上げる時期からですかので、生理の10日前後前からということになります。

しかしこれには生理周期などの個人差もありますので、早い人で生理の二週間くらい前から、遅い人になると三日ほど前という方もいるようです。

生理前の眠気とそれに伴う症状

生理前の眠気の程度は、軽い人から重い人までさまざまです。

中には、日中にも関わらずひどい眠気で仕事にならないといった方も多いようですが、そのような方は、さきほどご説明した「黄体ホルモンの睡眠作用」が大きく影響している可能性がありますので、あとでご紹介する対処方法を参考にするか、日常生活に大きな支障をきたすほど眠気の症状がひどい方は、婦人科を受診するようにしましょう。

生理前の眠気対策

カラダの深部体温を下げる

黄体ホルモンの作用によって、カラダの基礎体温が上がり、夜の睡眠の質が低下している場合には、カラダの深部体温を下げることで、質の高い睡眠が確保できるケースもあります。

ぬるま湯入浴

就寝の2~3時間前にぬるめのお風呂(40℃前後)に15分~30分つかることで、入浴後、徐々に体温が下がってきて、就寝時には深部体温が下がって眠りにつきやすくなります。

これはカラダを温めたあとに末梢神経が拡がって、手や足の表面から熱放散が増えて、深部体温が低下しやすくなるためだと考えられています。

夕方の運動

夕方にジョギングやウォーキングなどの軽めの運動をすることも、皮膚からの熱放散を増やしますので、ぬるま湯入浴と同じような効果が期待できます。

暖房や電気毛布

暖房や電気毛布をつけて寝ると、カラだの深体温も低くなりにくく、質のいい眠りが確保しづらくなります。

暖房や電気毛布はタイマーをかけて途中で切るなど、寒さを感じない程度の工夫が必要でしょう。

食習慣からのアプローチ

食習慣を見直して、ホルモンバランスの大きな乱れをケアすることも大切になります。

下記の記事では、ホルモンバランスを整える効果が期待できる栄養素をいろいろとご紹介していますので、参考になさってください。

>生理前のイライラは食習慣で改善できる?

薬・漢方・サプリメント

生理前の眠気など、生理前の諸症状は、薬や漢方、サプリメントでも改善効果が期待できます。

下記の記事でまとめていますので、興味のある方は参考になさってください。

>生理前のイライラに、市販薬を服用する

>生理前のイライラに漢方を選ぶ

>生理前のイライラサプリ、その効果について