生理前のイライラと低血糖症

血糖値を示す検診

イライラを誘発する要因となるのはなにも、生理前の女性ホルモンのホルモンバランスの乱れだけとは限りません。

昨今話題になっている “低血糖症” も、イライラを招く一つの要因と考えられていますので、心当たりのある方は一度、ご自分の生活習慣をチェックしてみた方がよさそうです。

こちらのページでは、そんな低血糖症についての情報を詳しくまとめてみましたので、気になる方は参考にしてみてください。

イライラを誘発する “低血糖症” ってご存知ですか?

低血糖症ってどんな病気?

低血糖症とは、その名の通り、血液中の血糖値が低くなる症状のことです。それも一時的に低くなるのではなく、常に低い状態が続くことから、カラダに不調をきたしてしまいます。

血糖といえば、健康診断などで高い血糖値を抑えるように注意される人もいるくらいで、その値が高い状態が続くと、糖尿病が心配され、糖尿病になればさまざまな合併症を引き起こす恐れがあるなど、高血糖は怖い病気を引き起こす引き金だといえます。

では、高血糖の反対の低血糖、すなわち血中の血糖値が低くなると何がいけないのでしょうか?

血糖値が高いと糖尿病の心配があるのなら、血糖値が低い低血糖症は、かえってカラダに良いんじゃない? と、素人考えを起こしてしまいがちですが、物事はなんでも高すぎるとか低すぎるとか、極端な症状はカラダに不調をきたしてしまいます。

そもそも血糖、すなわち血液の中にあるぶどう糖は、人間の脳の唯一のエネルギー源ですので、そんなエネルギー源が血液の中に少ない状態が続いてしまうと、当然脳にも悪い影響を及ぼしてしまうことになるのです。

糖分は脳のエネルギー源ぶどう糖というエネルギー源が不足してしまう、つまり低血糖の状態が長く続いてしまうと、頭がボーっとしたり、集中力がなくなったり、気分が落ち込んだり、無気力になったりしてしまいます。

これだけでも日常生活においてはかなりの体調不良の要因になってしまうのですが、低血糖症が原因で起こるカラダの不調はこれだけではありません。

人間のカラダは良くできていますから、血液中の血糖が少ない低血糖の状態を黙って放っておくようなことはしません。

脳にぶどう糖の供給が少なくなるやいなや、脳は『これではいけない』と考えて、なんとかして糖分を調達しようとするわけです。

ここで脳が実行する糖分を調達する方法というのが何とも興味深いものなのですが、脳はこのとき、“アドレナリン” というホルモンを分泌することによって糖分を調達しようとするのです。

アドレナリンという言葉、みなさんも聞いたことがあるかもしれませんが、これは副腎髄質から分泌されるホルモンなんですが、このホルモンが分泌されると、人間のカラダは一種の興奮状態に陥ります。

『火事場の馬鹿力』はその良い例で、アドレナリンが分泌されると普段では出せないような力が出せてしまうというわけです。

アドレナリンが分泌されると、人間の筋肉や肝臓に蓄えられていたグリコーゲンという物質が分解されて、脳が欲しがっていた糖分となって血液中に放たれることになります。

 グリコーゲン

私たち人間は、食品から得た炭水化物や糖質をぶどう糖(グルコース)に分解して血中に取り込み、活動するためのエネルギーとしているわけですが、それらのぶどう糖は全て使われるわけではなく、余ったものはグリコーゲンとなって肝臓や筋肉に蓄えられます。

脳が糖分を調達するミッションはこれで成功ということになりますが、”アドレナリン” が分泌されると、人間のカラダは力を出す以外に、怒りや不安などの感情を覚えたり、敵意や暴力などの感情が刺激されることもあるのです。

そしてこのことが、低尾血糖症がイライラを招く要因だと考えれている理由になります。

イライラを招く? 低血糖症におちいる原因

さて、では日常生活のどのようなことが “低血糖症” を引き起こしてしまうのでしょうか?

血糖値が低くなるのですから、糖分や炭水化物の摂取が少ない人が低血糖症になると考えがちですが、実はその反対なのです。

低血糖症も、糖分や炭水化物の摂り過ぎがその要因となるのです。

 炭水化物

炭水化物の摂り過ぎも血糖値を上げる大きな要因になります。炭水化物といえば、ご飯やパン、そしてめん類、イモ類などに多く含まれていますが、これらは体内に入るとすべて “炭水化物分解酵素” によってぶどう糖に分解されて血中に取り込まれます。

普段糖分や炭水化物を摂り過ぎているという自覚はありますか?

普段から糖分や炭水化物を好んで食べているような方は、当然血糖値も上がりやすくなっているのですが、ここでちょっと注意したいのが、普段からスイーツやお菓子、アイスクリームや甘い飲みものなどを好んで食べている方です。

特に女性なら、これらのものには目がない方が多いように思いますので注意してください。

甘いものが好きな女性スイーツやお菓子、アイスクリームや甘い飲みものは、同じ糖類でも二糖類に属します。

一方、ご飯やパン、そしてめん類、イモ類などは多糖類に属します。

難しい話は抜きにして、この2種類の糖類の大きな違いは、二糖類は多糖類よりも消化吸収が良く、いち早く身体の中に吸収されるということです。

吸収が速いということは、それだけ血糖値を跳ね上げるということで、そのような食品を常日頃から好んで食べていると、カラダの中である変化が起こる可能性が出てきます。

人間のカラダは血糖値が上がると、“インスリン” というホルモンを分泌して、血糖値を下げます。

インスリンが分泌されるとどうして血糖値が下がるのかというと、それはインスリンが血液中のぶどう糖をせっせとカラダ中のさまざまな細胞へと運んでくれるからです。

カラダ中のあらゆる細胞は、糖分をエネルギーにしていますから、インスリンのこの働きは大変重要だといえるのですが、

常日頃から二糖類を含む糖質の摂取が多い人は、インスリンが分泌される機会もそれだけ多くなるということで、そのような食習慣を続けていると、インスリンの分泌事態に乱れが生じてしまうことがあるのです。

血糖値が上がっていないのにインスリンが分泌されたり、または少ししか二糖類の食べ物を食べていないのにインスリンが大量に分泌されてしまうなどなど・・・

このようなインスリンの大量分泌状態が続いてしまうと、当然血液中のぶどう糖自体が減少傾向におちいり、血糖値が低い状態が続いてしまうことになります。

そしてこのようなことが “低血糖症” を引き起こしてしまう大きな要因と考えられているのです。

生理前のイライラでお悩みの方は一度、普段の食習慣が、このような状況になっていないかを確かめてみてはいかがでしょう?

そして心当たりがあるのなら、そんな食習慣を改めてみるのも、イライラ解消の糸口になるかもしれません。