生理前のイライラ対策、専門医を受診してみる

生理前のイライラを診断する婦人科の医師

生理前のイライラがひどくて、日常生活にも支障をきたしてしまうような方の中には、専門の病院を受診しようとお考えの方もいらっしゃることと思います。

そこでこちらのページでは、生理前のイライラなどの諸症状を診察、治療してくれる専門医をご紹介するとともに、それらのお医者さんではどのような治療が行われるのかをご紹介したいと思います。

生理前のイライラは、まずは婦人科で診てもらう?

婦人科と産婦人科の違いについて

生理前のイライラで病院を受診する場合、最も一般的なのは婦人科での受診です。

よく、『婦人科と産婦人科はどう違うの?』という質問を耳にしますが、婦人科というのは女性特有の健康に関わる医療を担当しているお医者さんのことです。

診療する内容は主に次のようなものがあります;

子宮ガン健診、性病治療、月経困難症、月経不順、子宮筋腫、更年期障害、PMS(月経前症候群) など

そして、産婦人科は、婦人科と産科が一つになったようなもので、婦人科の診療内容に加えて、妊婦検診や出産、不妊治療などを受け持ちます。

なので、生理前のイライラで病院を受診する場合は、婦人科でも産婦人科でも大差はないということになります。

ただ、妊娠、出産という重労働を受け持つ産婦人科もお医者さんよりは、評判の良い婦人科が近くにあるのなら、そちらを受診した方がきめ細やかな診察をしてもらえる可能性は高いかもしれません。

でもそれはお医者さんの性格や腕にもよりますので、一概には言えませんが(^^;)

生理前のイライラ、婦人科での治療内容

婦人科での生理前のイライラなどの諸症状の治療には、「ホルモン療法」と言って、「低用量ピル」という薬が用いられるケースがあります。

ピルと言うのは「避妊薬」として、みんさんも聞いたことがあるかもしれませんが、ピルは避妊以外の効果を目的として服用するケースもあるのです。

ここでピルについての基礎知識をまとめておきます

一般的にピルは、次のような種類に分けられます。

  • 高容量ピル
  • 中容量ピル
  • 低用量ピル

この「容量」と言うのは簡単に説明すると、そのピルに含有されているエストロゲンの量のことを言っています。

 エストロゲン(卵胞ホルモン)

2つある女性ホルモンのうちの一つです。、別名「美肌ホルモン」とも呼ばれる、女性らしさを司るホルモンです。そしてもう一つは「プロゲステロン(黄体ホルモン)」と言って、主に妊娠や出産に関係するホルモンです。

難しい話は控えるとして、このエストロゲンを外部から摂取することによって(摂取する時期には決まりがあります)、体内は妊娠していないにも関わらず疑似妊娠状態になり、妊娠を防ぐことができるというメカニズムなのです。

医者と患者

通常ピルには、エストロゲンとプロゲステロン類似ホルモンが含まれているのですが、その中で、エストロゲンの量が多いものを「高容量ピル」、中程度のものを「中容量ピル」、そして少なくしたものを「低用量ピル」と呼んでいるのです。

また最近では、「低用量ピル」よりもさらにエストロゲンの量を減らした「超低用量ピル」というものも出てきています。

一昔前、日本でまだ「低用量ピル」が認可されていなかったときは、エストロゲンの含有量が多いピルしか処方されなかったのですが、そのようなピルには副作用が多くありました。

なので、日本でピルがあまり普及しなかった原因はそのことにあると指摘する専門家も少なくありません。

もちろん低用量ピルにも副作用はありますが、高容量ピルや中容量ピルに比べればかなり軽減されていると言ってもいいでしょう。

そして重要なのが、避妊薬として誕生したピルも、副効用と言って、避妊以外の効果でもさまざまな役割を果たしているということです。

ピルの副効用として期待される効果には、主に次のようなものがあります。

  • 月経痛の軽減
  • 月経困難症の改善
  • PMS(月経前症候群)の改善
  • 子宮内膜症の予防
  • 骨盤内感染症の予防
  • 子宮体がんリスクの軽減
  • ニキビや肌荒れの改善
  • 更年期障害、骨粗鬆症の予防

このように、生理前のイライラがひどくて、日常生活にも支障をきたす場合には、上記のPMSの改善というピルの副効用を利用して、その治療に低用量ピルが用いられるということもあるわけです。

また、生理前のイライラの診療として婦人科を受診した場合、ピル以外にも、漢方薬を使ったり、ミネラルやビタミンを補うための食事療法・栄養療法を用いたりと、さまざまな治療方法を提案してもらえると思います。また、提案がない場合にはこちらから質問をしてみても良いですね。

PMSの治療方法自体さまざまなものがあり、それぞれ特徴も違いますので、せっかく専門医を受診するのですから、自分の症状や身体の状態に一番合った治療方法を選択することが何より大切なことと言えるでしょう。

尚、ピルの保険適用ですが、保険と言うのは基本的に健康な身体の人には適用されませんので、避妊薬として処方される場合には保険はききません。

けれど、先ほどのピルの副効用として挙げた症状のケースでは、保険適用が可能なピルもあるようですので、気になる方はその都度医師に確認することをおすすめします。

婦人科以外で受診可能な専門医

心療内科・精神科を受診するケース

生理前のイライラで病院を受診した場合、その症状によっては診療内科や精神科を紹介されるケースもあるようです。

生理前のイライラもそうですが、PMS(月経前症候群)には、気分の落ち込みや不安感など、うつに似た症状が現れることもあります。

そのような場合には、心療内科や精神科で精神の状態をコントロールするための抗うつ剤や抗不安剤などの処方が有効なケースもあるのです。

ただこれらの薬の服用は、その時だけ症状を和らげる対処療法的な側面があるほか、依存度も高く、根本的な治療には不向きだということだけは頭のとどめておかなければなりません。

鍼灸医療

生理前のイライラなど、PMS(月経前症候群)全体の治療としてオススメできるものに鍼灸(しんきゅう)治療があります。

鍼灸とはつまり、ハリやお灸のことですが、心理的なストレスや過度の疲労がPMSの症状を悪化させているケースでは、鍼灸治療も有効な場合があります。

人の身体は千差万別、それぞれの人がそれぞれのケースでの向き不向きがありますので、サプリメントや市販薬、それに専門医を受診したけれど、今一つ効果が実感できない場合などは、近くの鍼灸治療院の相談することも一つの手段としては有効かもしれません。